法人税法の概要

 法人税とは

 法人のもうけ(利益)に対して課される税金をいう

 

 法人税を計算する理由

 会計上の利益は、正規の簿記の原則によって導き出された利益であるから一種の正しい数値だと言えるが、その計算の方法はそれぞれの会社が選択して決めることができる。つまりその計算結果にも無数の答えがあり、会社ごとの統一性は無いと言える。

例えば「減価償却」にスポットを当ててみる。

車両を購入したとして、会計上はその耐用年数を自由に決めることができる。「当社は1年で10万キロ走るから耐用年数を1年にする」というのも可能である。当然会社はできるだけの費用を計上したいので、耐用年数を5年にしている会社からすると不満が生じる。

この有利、不利を出さないために法人税を計算するにあたっては「法人税法」でもっと狭い決まりごとが定められているのである。この決まりごとにより、会計上で計上した費用が多すぎる場合はその超過分を費用として認めない(いわゆる否認)という処理をすることによって課税の公平を図っているのである。